見てよかった・使ってよかった

【ハリポタ越え間違いなし】超傑作ファンタジー本『風の名前』がやばい

 

海外でハリポタ越えと言われているファンタージー本、

『風の名前(The name of the wind)パトリック・ロスファス著』

を知らない人が日本には多すぎる。

 

『風の名前』を読んだことがない人は、

焼肉を食べたことがない人のように、

コミケに行ったことがない人のように、

控えめに言って人生損してる!

ということで、地味ぃに読書家な私が最もおすすめする本、『風の名前』について語っていこうと思います。

続きを読みたいがために、私に退社までさせた『風の名前』

作者のパトリック・ロスファスはアメリカ出身。そのため『風の名前』オリジナルバージョンはもちろん英語で書かれています。

しかし、この本を始めて読もうと思ったとき英語が全然できなかった私は、当然のごとく、日本語訳バージョンを探していました。

しかし、探してもなぜか新品が見つからない。

アマゾンで探すと、ハードカバーの中古品しか見つからなかったんです。

しかも、本来2巻あるはずのシリーズの内の1巻分しか翻訳されていないという絶望。

さらには”絶版”という悲しいおまけ情報付きでした。

 

ハリポタ以上と言われている本が日本では絶版!?と驚愕しましたよ…

(数年後知ったことですが本当は別の出版会社から文庫本で出ていました。笑)

 

でも、ムリと思うともっとしたくなってしまうのが人間の性。

とりあえず1巻分だけでもと思って日本語で読んでみると、

 

ハマってしまった。

 

見事にハマってしまった。

そして当然、続きが読みたくなってしまった。

どうしても2巻も読みたい。でも、絶版になっているし、日本語では読むことができない。

 

2巻を読むにはほかの言語で読むしかない。

 

ならば、ということで、仕事にも使える英語を学ぼうとワーホリに来ました。

新作を一刻でも早く読めるように、作者と同じ言語を学んでやろうじゃないか!

そんな気概で。笑

 

この本は、1人の人間にとって立派に退社の理由になるくらい面白い、と期待していただけると嬉しいです。( *´艸`)

とんっっっでもない傑作ですよ。

 

『風の名前』ストーリー&世界観

主人公が、

両親を殺された過去、

貧困生活を抜け出すために犯罪を犯した子供時代、

底から大学に入り魔法学を学んだ過去、

旅の途中で出会った少女に恋をしたこと、

オーナーに裏切られすべてを失う危機

を語りながら進んでいくものなんだ、けれど。

なによりもこの本の作者、『パトリック・ロスファス』の文章家としての実力がとにかくやばい。

 

本を読みながら、登場人物の恋路に、なぜか私の心臓がバクバクした。

主人公が愛する楽器を演奏するステージで、あたかも自分がこれから演奏するかのように緊張した。

年間50冊以上読んでた私だって、そんな経験したことないです。

こんなにも、物語の中に入り込んで本の世界を感じたことはありません。

 

本を読んでいるのに映画を見ているかのような感覚になる

というのが、おそらくこの本を一番正しく表現できる言葉でしょう。

そこにあるのは文字だけなのに、

活字の奥に広がる中世のような街並み、薄暗い路地、人間の心の汚さまで、鮮明に頭に浮かんでくるんです。

 

中でも、片思いの女の子に数年ぶりに再会してデートしたあとのこの一言は、今でもたまらなく好きです。

私を盗んで、と彼女は言った。

もっと大胆になって彼女にキスをすべきだった。もっと慎重になるべきだった。

言葉が多すぎた。言葉が足らなかった。

主人公の初恋の相手との関係への歯がゆさ、初々しさが一瞬で伝わってくると思いませんか。

 

 

ファンタジーと言う言葉でイメージする典型ストーリー、

  • ドラゴンを倒す
  • ヒロインの危機を救う
  • 主人公は天才
  • 両親を幼いころに失う
  • 嫌味を言ってくるライバルみたいなやつがいる

は、基本に忠実、『風の名前シリーズ』には全部出てきます。

なのに一切クサくなく、主人公の人生にごく自然に組み込まれているから不思議です。

現実の人生の方がファンタジー以上にファンタジーだということを伝えているのかと思うくらい。

 

天才なのに人の何倍も苦労して、

魔法という能力を手に入れても法律のせいで規制されて、

ヒーローなのに騙されて、

ヒロインを命がけで救っても振り向かれなくて、

一生懸命だけど、かなり不器用。

 

そんな登場人物についつい感情移入してしまうのも自然なことかも。

主人公のKvothe(クオート)があまりにかわいそうで、そしてかっこよくて、本気で彼の彼女になりたいと思いましたもん。(ひかないで)

 

読者を引き込むのがとにかくうまい、映画のような演出

初めてこの本を読んだとき、すごい、と純粋に感動しました。

やめられない、止まらない♪とは、まさにこのこと。

本から目を離すだけで、映画の途中にCMが入って、せっかくの盛り上がりを中断されるあのうっとうしさと同じ感覚になるんです。

とにかく私なんかの文では言い表せないくらい。素晴らしい。

 

 

Kvotheにどうにか幸せになってほしいから、幸せになる未来は来ないのかと思い続けながらページをめくってしまう序盤、

恋路がうまくいくのかどうなのか、あの嫌味な奴に仕返しするのはいつなのか、スッキリ清々する瞬間を感じたくて、

『一刻も早く読み進めたい』と思うでしょう。

 

でも、そうやって読み進めていくと今度は『物語が終わってしまったら寂しい』と思い始めてくるんです。

この本の終盤に差し掛かった時、私も例にもれず寂しくなってしまって、明日から何を読めば…という喪失感に襲われました。

そして同時に感心しました。

本当に『物語が終わってしまうのが寂しい』なんてこと思わせる本があるんだって。

ただのキャッチコピーじゃなかったのか、って。笑

 

ネタバレして、まだこの本を読んでいない方の楽しみを奪うようなことをしたくないので、

内容をバーーンとお話できないのがもどかしいですが、とにかく、読者を活字の虫にさせる素晴らしい本です。

 

手に取りにくいのも分かる。しかしぜひ読んでほしい。

※中古品で購入した絶版バージョン表紙(右)

 

ただ一つ、この『風の名前』に文句があるとすれば、日本語訳バージョンの表紙のダサ

 

↑↑日本語版の表紙がダサすぎるせいで、なかなか文庫を手に取る人がいないのも分かる。

↓↓外国版はこんなにかっこいいのに!

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多分このせいで、日本ではあまり有名になれないんじゃないかな。

でも、見た目に騙されたらダメです。中身は本物です。笑

 

まとめ:『風の名前』ぜひ日本でも有名になってほしい

本なのに、目の前に並んでいるのは文字だけなはずなのに、

まるで映画を見ているかのような躍動感と臨場感を味わえるストーリー、『風の名前』。

 

もう映画館なんてこの著者さえいればいらないんじゃない?

とまで思わせる素晴らしい表現力で、

読者を一瞬で本の中の世界に飛ばす魔力を持つ物語です。

ニューヨークタイムズ ベストセラーリストに載ったこともあるこの『風の名前』、

ぜひ一度、読んでみてくださいね。

 

 

オリジナルバージョンの方は、

が今のところ刊行済。

日本語では

  • 英語バージョンの1巻にあたる『風の名前』が1~5、
  • 英語バージョンの2巻にあたる『賢者の怖れ 』が1~7

に分かれてハヤカワ文庫から出版されています。

 

私りなきむイチオシ本です。

騙されたと思って読みだしたら、その面白さがきっと分かるはずです。(*’ω’*)

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りなきむ
りなきむ
ワーホリ⇒そのままシドニー永住となった元旅人。現在は、おうちでノートPCを片手に主婦をしながら、『シドニー すみっこ暮らし』でシドニーの生活情報を発信しています。ときどき、ギリシャ人オットとのあれこれも。りなきむと一緒に暮らすにゃんこのブログ『ぜんちゃんのいる生活』はここから。詳しいプロフィールはこちらからご覧いただけます。 質問、お仕事の依頼はお問い合わせからお願いいたします。

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