シドニー生活メモ

オーストラリア【ビニール袋騒動】スーパーColes 迷走事件

今や世界的な問題となっている環境破壊問題。

オーストラリアはあの有名な世界遺産、グレートバリアリーフを保有する国なだけあって、環境を守る活動にはかなり積極的な国です。

そのオーストラリアで、

環境保護が目的だったはずが、ただの環境破壊になってしまった騒動

が起こりました。

その概要がこちら。

多くの州政府が環境保全のためビニール袋無料配布を禁止

超大手スーパーがそれに準じてビニール袋を有料化

(リサイクルできるよう質のいいもの=より多くのプラスチック素材が使われているエコバックを量産)

顧客から「有料化く〇くらえ」の苦情に、今度は量産したエコバックを急遽、無料配布へ

プラスチック素材がより多く使われているエコバックを無料配布だなんて、環境問題が悪化するだけだ!と不満続出

大手スーパー、再びエコバックを有料化へ

という、ただただ世間が混乱した騒

お店がお客と政府とどっちを取るのか右往左往する姿がちょっと面白かったので、一連の動きをまとめてみました。

オーストラリアでビニール袋の無料配布が禁止に

毎回買い物をするたびに3枚、4枚と買い物袋を利用する客、そしてそれがただ捨てられるだけの現状を見かねた州政府が、

2018年6月、ついにこのビニール袋の無料配布禁止を決めました。

日本では以前から導入されている「エコバック持参キャンペーン」ですが、

オーストラリアでは20186月まで無料の買い物袋が利用されていました。

オーストラリアの大手スーパー、ウルワスとコールス(日本でいうイオンのようなもの)でも、

つい最近まで、買い物袋はもらい放題だったんです。

薄い材質のいかにも使い捨てというようなクオリティのビニール袋でしたが、一回使用した後、そのままゴミ袋に再利用出来たので便利だったんですよね。

しかし、無料ビニール袋配布禁止の政策はオーストラリア全土に広がり、

今では多くの州がビニール袋無料配布を禁止、もしくは禁止するための法案なり政策なりを通している状態。

これがきっかけとなり、ついに、2018年7月から2つの超大手スーパー(ウルワス、コールス)での買い物袋の無料配布が停止されました。

 

無料から有料になったビニール袋

出典:ABC News(Coles提供)

 

直後、今までの使い捨てビニール袋から一転、再利用可能な、日本でいうエコバックの販売が始まりました。

15セントから1ドルまでの間で、大きなものや小さめのもの、ナイロン系素材のモノからビニール素材のモノまで、色々なものが販売されるように。

まあ、環境問題もあるしなということで、私もその流れに乗ってエコバックを購入、したんですが。

その直後、オーストラリアンスーパーの迷走が始まりました。

 

顧客から苦情殺到。再びビニール袋の無料化がスタート

なんと、ビニール袋が有料になってから1か月後、大手スーパーのコールスが、

リサイクル用にと作ったエコバックの無料配布を始めたんです。

One month after removing free lightweight plastic bags from checkouts, supermarket giant Coles has decided to offer thicker reusable plastics bags for free.

(1か月の買い物袋の無料配布停止期間のあと、コールスはエコバックを無料で配布することを決めました)

引用:ABC News

環境保護の為に、使い捨てビニール袋(実物)↓

の配布をストップしたのに、今度は質のいいビニール袋↓

出典:ABC News(Coles提供)

を無料で配布。

環境を守るための政策がここにきて、環境破壊政策になり始めました(笑)

大手スーパー、コールスがそんな突拍子もないことをし始めた理由は、オーストラリアのABCニュースにこのように書かれていました。

 

無料にした理由①顧客からの苦情

ビニール袋有料化後、

  • 毎回大量のエコバックを持ち歩くのか!
  • そんなの無理だ!なら毎回購入しろというのか
  • エコバックは昔のビニール袋のように、他への使い道がなく非効率的だ!

という不満が続出。

1週間分の食材を週末にまとめ買いしておくオーストラリアで、1週間分の食料を詰め込めるだけのエコバックを持ち歩くなんて無理!

というのが主な理由。

1週間分の食料なので、1枚や2枚のビニール袋には全部収まり切りません。

買ったものを全部収めるには、どうしても3~5枚のエコバックを持ち歩く必要があるけど、

そんなにエコバック持ち歩くなんて嫌!!という不満が大量にコールスに寄せられるようになったんです。

たしかに、1週間分食料や雑貨を袋なしで運ぶのは、正直不可能だし、今のエコバックがゴミ袋向きでもないのも確か。

顧客離れを恐れたコールスは、エコバックを無料配布することに決めたそうです。

 

無料にした理由②急な変化に対応できない顧客のため

コールスがエコバックを配布し始めた表向きの理由は「急な変化に対応できない顧客のため」ですが、本当の理由は①の苦情でしょう。

いきなり買い物袋が無くなったところで、重大な問題になるわけではありませんもんね。

「買い物袋がタダ」というのを売りの1つにやっていた会社でもあるコールス。

1枚15セント(日本円で12円)だとしても、わざわざお金を払うなんて、と思う人が多かったんでしょうね、きっと。

 

今度は政府から苦情…再びビニール袋有料化へ

ですが!

何のためのエコバック有料化だったのかを考えれば、エコバックを無料配布をすれば今度は

政府の方から不満が来るのは目に見えます。

実際、環境保護団体も含め各方面から批判が相次ぎました。

この批判がこれまた凄まじかったので、

コールスは、エコバックを再び有料にすることを発表することになったんです。

Coles said it would continue handing out thicker reusable plastic bags for free.ー中略ー That handout will now end on August 29.

(コールスはエコバックを無料で配布し続けるだろうと言った(が、)それは8月29日に終わることになるだろう)

引用:ABC News

 

有料に戻す理由:各方面からの苦情

かなり予想できたことではありますが、相当厳しい意見がこのコールスに寄せられました。

  • 人々の古い習慣を払拭する機会を逃した
  • コールスは恥をさらした
  • この一貫性のない対策は人々をただ混乱させただけ
  • 海の生命を守ろうとしない人々に踊らされたコールスは、将来必ずその対価を払わされるだろう

なんて意見がたくさん。

グレートバリアリーフ保護に5億ドル(日本円で400億円)

の出資を今年決めたばかりのオーストラリアにとって、このコールスの対応は許せないものだったのかもしれないですね。

にしても、なかなか日本では聞かないくらいの辛口評価です…

りなきむ
りなきむ
オーストラリアコワいでしょ

オーストラリア・ビニール袋騒動 まとめ

結果として、この騒動では、

ただただ人が混乱し、プラスチック素材の袋を減らすつもりが、今まで以上に世に流したという、

終わってみれば何も残っていない(笑)ものでした。笑

私としてはコールスすごい好きなので、この騒動に負けず頑張ってほしいと思っていますけれど。

日本でイメージされる、おおらかで、切羽詰まってなくて、余裕に溢れた、「海外」とはまた違った一面ではないでしょうか。

買い物袋1つでニュースになるくらいなので、まあ、平和な証拠かもしれませんが。笑

また面白い騒動みつけたら、随時、記事にしていきます。

お読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
りなきむ
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ワーホリ→そのままシドニー永住となった元旅人。現在は、おうちでノートPCを片手に主婦をしながら、『シドニー すみっこ暮らし』でシドニーの生活情報を発信しています。ときどき、ギリシャ人オットとのあれこれも。 詳しいプロフィールはこちらから。 質問、お仕事の依頼はお問い合わせからお願いいたします。