ヨーロッパ

ナポリから日帰り 世界一キレイな神殿で有名、ペストゥムはこちら

古代ギリシャの神殿と聞いて、真っ先に皆さん思い浮かべるのは、皆さん。

ギリシャ、アテネのパルテノン神殿ではないでしょうか。

 

でも!世界には、もっとキレイな状態で残されている神殿があるんです。

それがイタリア、ペストゥムの神殿

 

あのパルテノン神殿をも凌ぐ、世界一保存状態のいい神殿です。

 

古代ギリシャ人は、外へ出ていくのが大好きな民族でした。

すーぐ海へ出て行って、すーぐ新しい街を建設していました。ポコポコポコポコと。

そしてその行先の多くは、エーゲ海の島々と、南イタリア

 

観光地としては超マイナー

でも、

歴史好きには超一級。

 

今回は、南イタリアに残る古代ギリシャ人が作った街、ペストゥムをご紹介します。

ナポリから1時間。ペストゥムへ

 

イタリア語表記でPaestum。ナポリから電車に乗って1時間南へ。

皆さん行かれますポンペイよりももっと南にある、小さな、本当に小さな町です。

 

 

駅についてからは、駅前に続くまっすぐな道をひたすら歩いていくだけの簡単なお仕事です。

10分くらいの道のりですが、イタリア田園風って感じの景色が広がっています。車通りもない、静かな土地。

 

観光地でごった返す場所が私は苦手なので、ペストゥムに着いた瞬間からこの土地を好きになる気しかしない。

ナポリの賑やかな雰囲気とは打って変わって、古代への思いを巡らすベストスポットです。

 

そびえ立つ2つの神殿

 

ここは、以前ギリシャ編でご説明したスニオン岬並みに、何もない田舎町です。

 

ちなみにスニオン編はこちら

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確かにペストゥムよりも、「ナポリから訪れる他の観光地」と言えば、ポンペイとカプリを思い浮かべますよね。

 

ポンペイは言わずもがな、火山で埋もれた古代都市です。ロマンの都ですね。私のおかず。

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もう1つのカプリは、青の洞窟で有名な島。皆さん聞いたことあるんじゃないでしょうか。あ、沖縄のやつじゃないですよ。笑

 

この2大観光地に埋もれてしまって、なかなかその美しさを世に拝められない、ペストゥム。

「世に拝められる」どころか現地イタリア人ですら、「世界遺産だけど何もない土地だよ」とか言う有り様ですよ!

しかし。そんなこと言うなんて

 

おまいら、分かってない!

分かってないよ!

 

 

ペストゥム。何もない、静かな場所。

でも、だからこそここでは、遺跡たちが昔のままの姿を残すことができたと思っています。

2000年も立てば、戦争は起き、新しい街づくりの為に土地は平らにされるなど、遺跡そのものを価値のあるものとして見れない時代が必ずきます。

そんな時代の流れに田舎がゆえに(いい意味で)見向きもされなかったペストゥム。

 

だからこその、こちらですよ。

 

 

はい、どーーーーーーん!

 

よいよいよい…皆様、この保存状態どう思われますか。

 

 

 

 

 

 

そう、大正解。

 

えぐいくらいに完璧。

 

そうですよねえ。

やっぱり皆さんにも分かっちゃいますか、この神殿の凄さ。

 

1本も欠けず残る柱。

完璧に残る正面屋根。

屋根下のデコレーションも風化することなく縦じまを描いたまま。

自然のままの石の色…

 

これだけでとんでもないことじゃ…

 

「古代神殿完全再現してみた」みたいな動画にありそうなくらい完璧なフォルム。

これだけ外観もきれいに残っていたら、学者さんたちも小さな欠片から神殿の原型を想像する必要もなかったろうな。

 

 

この2つの神殿はポセイドン様とヘラ様のものです。個人的に、これには驚きました。

 

古代ギリシャ人が、海の神と崇めたポセイドン。

そうして、全能の神ゼウスの奥様、ヘラ。

この2人の神殿が一緒に建っているところを、私は今まで見たことありませんでした。

 

ポセイドンはかなりのプレイボーイでしたから他の女性と何かあるのはいいとしても、ヘラは絶対浮気などしない奥様でしたから。

あまり他の男神と一緒になっているイメージが無かったんですよね、私の中に。

彼女は、浮気性のゼウスと違ってかなり貞操観念の強い奥様だったんですけどねえ。

 

うーん何でやろ?

ヘラを崇める街はいくつかあったんですけど、ここもその1つだったんでしょうか。

ポセイドンは割とメインな神ですからね、崇めるには。

海大好き古代ギリシャ人のことだから、どうか安全な旅を…とかって祈っていたかも知れない。

 

うん、想像(妄想)がはかどります。

これだから、誰にも邪魔されない静かな観光地が好きなんだ私は。

 

 

それにしても、この神殿、本当にきれい。

 

  • 何で植物に侵食されてないんだ?
  • 管理してくれてる人がいるのか。
  • それとも雑草が生えないくらい、石がぎっしり敷き詰められているんだろうか。

 

だからそれを確かめるべく、めっちゃ凝視してやりましたよ。神殿を目の前から。

 

 

 

おおふ…威圧感ハンパない

 

 

あっ…知らなかった。神殿の中ってもう1段高く作られてるんや…

草も一応生えてはいる。もしかしたら本当に、ただ石をぎっしり敷き詰めることで侵食されないようになってるのかも知れない。

よく見ると、正面の柱に整備の為か切られた跡がある。けれどそれも、模様が不自然に繋がらないようにきちんと揃えてくれてるんだ…

 

これは夢か…色々完璧すぎでしょ

 

Foro(フォロ)の劇場

Foroとは、古代の町で人々が集まるための中心地のようなエリアのこと。

 

この写真は、そのエリア内にある、人々が集まって喜劇などを以前楽しんでいた劇場です。

普通は壇上に向かって半円に、上の写真のように階段状にイスが設置されてます。

ここに人々が座って、当時のエンターテイメントを楽しんでいたんですね。

ああ、ここも素晴らしいよお…

 

ということで。私もちょっと腰を下ろして休んでみました。笑

 

やっぱり、大きな都市のそれにはとても及ばない規模ですけど、いいですよねえ。

霊的なことは私は信じていませんが、もしかしたら当時の人たちの霊と一緒に座れてるかもしれないよなあ、とか思ったりして。

 

 

もし本当に天国があって死んだ人の霊がそこに行くなら、

古代ローマ人と死んだあとに会えるかもしれないじゃん!

と思って、私、彼らと色々お話しする為にラテン語勉強したことすらありますからね。

変態かそこまでいくと..?笑

 

 

話はそれましたが、都市あるところにこの劇場ありという感じで、当時の人たちにとっては欠かせない娯楽でした。

もしかしたら当時の人の霊に外国人だとどつかれてるかもしれないけど、そんなところに一緒に座っていられるなんて…

 

 

この世の天国ここにあり

そうに違いない。

 

隣接する博物館

ポンペイでもない、この観光収入も少ない土地にこの気遣い。

素敵な神殿とForoを保存してくれている、素敵な大人たちへの感謝として、

 

私があなた達の収入源になってやる

 

 

ということで、この遺跡のすぐ隣にある博物館に行ってきました。

入館料が少しでもこの遺跡の保存に貢献出来たら私は満足です。

 

 

中に入ると、

ひゃーーーーーギリシャ風のツボ

 

 

 

 

あ、壺にも特徴があって、赤っぽい陶器色黒い絵が描いてある上の写真みたいなものと、

その逆、黒地に、赤っぽい線で絵が描いてあるのとあるんです。

他にも白っぽいのもあるみたいなんですけど、博物館でよく見かける壺の多くはこのどっちかな気がします。

 

「赤地に黒い絵」(写真)はコリントス

「黒地に赤い絵」はアテネ

 

それぞれ違うところで生まれました。ちなみにコリントスとは、アテネから少し西側に行ったところにある街。

だから上の写真のようなものを見たら、これは、

 

コリントスらへんから輸入したのかな?それとも

コリントスらへんから来た人がここに街を作ったのかな?

 

とか、想像できるんですよ。

真相は知りませんけどね。笑

 

 

そして、この小さな町、ペストゥムの博物館にはイチオシの展示物もあるんです。

これは、発見された当時かなりの物議をかもしたそうです。

学者さん達も、意味がわからなくて。笑

 

 

その見た目通りダイブって名付けられたこの展示物。

 

名づけのセンスーー…

 

まあ名前なんてどうでもいいんですけどね。大事なのは中身ですから。

これは、棺の蓋部分の絵なんだそうです。

 

この、このまま行くと腹打ち決定のダイブ

一体なにを意味しているのか。

 

一説には、死の世界に飛び込むところを表現してる、とかなんとか。

ああ、なるほど。棺の蓋だしね、これ。

 

 

でも、どこかの石にでも「これは死の世界へ飛び込むところを表現してます」って書かれてない限り、

これが本当にそうなのか分からないんですよ。

 

もしかしたら、単純に故人が泳ぐの大好きだった人かもしれない。

その人が死んだあとも趣味を楽しめるように、

絵でも描いとく?

みたいなノリだったかもしれない。笑

 

そんな風に、自分なりに想像を膨らませたっていいんですよ!

 

 

それがイイ。

それが歴史。

 

それがロマンや!

 

 

 

 

考古学者の方、本当にゴメンナサイ。

一介の女が適当なこと言って。

 

忘れないで、彼らが生きたあの時代を

帰りの電車のことも考えそろそろ帰ろうかと、私は博物館を後にしました。

 

めいっぱい楽しんだし、名残惜しいけどナポリに帰ろう。

 

後ろ髪を引かれながらも帰路につくと、晴天だったさっきまでと打って変わって、突然の雨。

 

 

ちょっとやめて、

帰らないでって言ってるみたいじゃん…涙

 

 

遠くの方に佇むこの言葉を発しない建造物は、天気で何かを私に伝えようとしていると感じました。

自意識過剰だって!言われても!

ていうか

気持ち悪いって言われても!

私にはこれが、

 

古代では皆に愛され、敬われ、

人々の生活と共にあったモノたちが、

時代と共に人間に忘れ去られ、見向きもされず、

今はただひっそりとたたずみながら、

「忘れないで」と言っている

 

ように見えて仕方ないですよお…涙

切ない。切なすぎる。

 

 

でも私は絶対忘れない。

こうやって1人でも多くの人にあなたを知ってもらえるように頑張るからね。涙

 

最後に

ナポリから1時間。

このペストゥムの魅力、今回の記事を通して少しでも分かっていただけたら嬉しいです。

 

 

さっきから1時間1時間と言っていますが、ナポリでは始発電車でもなぜが遅れるので、1時間半くらいは最低でも見ておくといいと思います。

私の時も意味なく30分遅れましたしね。笑

 

でも、こういうゆっくりする旅も本当にいいです。

観光地だけをばばっと回る旅では決して見つけられない魅力です。

 

現地、南イタリア人の気さくな人柄。

暖かい気候を感じ、昔もそうだったんだろうか、なんて考える時間。

1000年、2000年と同じ場所にたたずむ切なさ。

 

こういうところも楽しんでもらえると嬉しいです。

この記事が少しでもこのペストゥムに興味を持ってもらえるきっかけになりますように。

変人として祈ってます。

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りなきむ
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ワーホリ⇒そのままシドニー永住となった元旅人。現在は、おうちでノートPCを片手に主婦をしながら、『シドニー すみっこ暮らし』でシドニーの生活情報を発信しています。ときどき、ギリシャ人オットとのあれこれも。りなきむと一緒に暮らすにゃんこのブログ『ぜんちゃんのいる生活』はここから。詳しいプロフィールはこちらからご覧いただけます。 質問、お仕事の依頼はお問い合わせからお願いいたします。

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